2023年9月29日、同日発売となったSwitch/PS5/PS4/XboxSX/PC向けアクションRPG『インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のメタスコアが公開された。
※メタスコア:世界中のメディアレビュースコアを加重平均した点数
結果は「60点」となっており、一般的に「微妙ゲー」と言われる点数である。
メタスコア抜粋
現時点ではPS5版のみ11レビュー。うちいくつかを抜粋。
85点(最高点)
本作で出会ったものは非常に特別なものだった。いくつかの欠点はあるものの、アニメファンを大いに楽しませてくれるゲームであったからだ。最初の数分で、このゲームがアニメを見たり漫画を読んだりした人たちのために作られたビデオゲームであり、物語の展開が非常によく練られていることがわかる。戦闘システムもしっかりしているし、キャラクターの成長も、退屈なこともあるが、面白い。
TierraGamer50点
私が本当に楽しめたのは、ビジュアルと音楽、そして強化によりクールダウンを短縮できたのでポップの呪文を使いまくれたことくらいだ。
RPG Site
それ以外の面はどれも精彩を欠いていたり、お粗末だったり、ひどいデザインだったりした。
自分は『ダイの冒険』の大ファンなので、非常にがっかりしている。
ダイのファンには、物語を通してどこで何が起こったのかがよくわかるように、ゲーム内のワールドマップに場所をマークしていたのもよかった。
ともあれ、『Infinity Strash』を「infinitely trash(無限ゴミ)」だとは言わないが......ときどき、本当に言いたくなった。https://www.metacritic.com/game/infinity-strash-dragon-quest-the-adventure-of-dai/40点(最低点)
誰にでもお勧めできる体験ではない。
Noisy Pixel
このシリーズに詳しいかどうかに関係なく、この作品に時間を費やす価値はないと断言できる。
惨めなゲームプレイのループと表面的なストーリーテリングは、このIPへの愛着を深めるきっかけにもならないだろう。
ここにあるのはむしろモバイルゲームの代表的な構造で、何よりもほとんどごまかしの効かないゲーム機用コーティングが施されている。
GOOD | BAD |
---|---|
◎原作を忠実に再現したストーリー ◎アニメを再現したビジュアル表現 | ×ゲーム独自の原作補完ストーリーがない ×単調な戦闘システム ×エンドコンテンツが変化のない繰り返し ×スマホ向けに設計されたようなゲーム性 |
Steamレビュー
Staemレビューも初日ながら好評率39%の「やや不評」となってしまっている。
※初日は起動不良や動作パフォーマンスについて批判レビューが集まることもあるが本作にはそういった問題はない様子
ジャンプ原作ゲームのメタスコア
そもそも過去のジャンプゲームでも原作再現系のものは少なく、原作の設定を活かしたゲーム性となっているものが多い。
以下は近年の主なジャンプゲームのジャンルとメタスコア。
●2020年1月 『DBZカカロット』(アクションRPG)、73点
●2020年3月 『ヒロアカOne's Justice2』(格ゲー)、68点
●2020年3月 『ワンピース海賊無双4』(無双アクション)、75点
●2021年10月 『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』(格ゲー+原作追体験)、69点
●2022年1月 『遊戯王マスターデュエル』(対戦カードゲーム)、80点
●2022年9月 『ジョジョASBR』(格ゲー)、73点
●2022年10月 『DBブレイカーズ』(非対称PvP)、53点
●2023年1月 『ワンピースオデッセイ』(RPG)、74点
キャラゲーの宿命か70点前後に収まることが多いにもかかわらず、『インフィニティストラッシュ』は60点と一回り低い。
この中では原作追体験ができるアクションRPGとして『DBZカカロット』が近い存在だが、こちらは広大な世界を自由に移動でき、多数のアクティビティも用意され「原作の世界そのものを体験」できるゲームである。
『インフィニティストラッシュ』は、事前情報でも「探索」について全く触れられておらず、実況やレビューを見た限りはステージ選択→戦闘orイベントの繰り返しの様子。
「プレイヤーが動かせる」というゲーム媒体のメリットを活かすには、まさに「大冒険」できるフィールドが必要だったのでは?
一言
そもそも追体験したいなら原作見ればいいんやし「原作追体験」はゲーム化に一番合ってないと思うわ
どうしても追体験やるならマップ作り込んで原作を補完するようなオリジナルのサブクエとか用意してくれ