2023年9月19日、8/4に開催された2024年3月期第1四半期決算説明会の質疑応答が公開された。
スクエニ2024年1Q発売タイトル
●『FF16』
●『FFピクセルリマスター』シリーズ
●『DQチャンピオンズ』
質疑応答全文
2023年8月4日開催 第1四半期決算説明会概要
『FF16』の初動300万本について
Q. 「FINAL FANTASY XVI」の初動 300 万本に対して、当社の期待値に対する評価と今後の拡販施策は?
A. 期待通りの成果であり、想定の範囲内で推移していると考えている。拡販施策については、PlayStation5 のさらなる普及に合わせて、多くのお客様に遊んでもらうべく、様々な PR や施策を計画している。
売上について見栄を張った所で後の決算で事実が明らかになってしまうため、「期待通り」はそのまま受け取るべきであり、好調であることが伺える。
実際過去の『マーベルアベンジャーズ』や『Forspoken』は「期待を下回った」という発言がなされておりめ、PS5の普及を考慮して『FF15』のように初動で500万本の見積もりはしてなかったものと思われる。
とはいえ、「期待を上回った」という発言はなかったため、「想定の範囲内の推移」という言い方には下振れ方向の範囲内の懸念は残る。
なお、今期(2023年度)の通期業績予想は増収増益であり、第1四半期の結果から下方修正の懸念もあったが、「期待通り」であれば第1四半期の落ち込みもスクエニとしては織り込み済みで、開発費償却済みの第2四半期以降に盛り返していくものと思われる。
『FF7EC』について
Q. 第 2 四半期以降において、注目すべきイベントは?
A. 「FINAL FANTASY VII EVER CRISIS」に特に注目している。F2P(Free to Play)というコンテンツの性質上、当社の想定を上回るパフォーマンスを発揮した場合に、業績への大きなアップサイドも見込める。
スマホ向けに展開される『FF7EC』には期待が込められていることが読み取れる。
リリース後の同行に注目したい。
選択と集中について
Q. 海外の複数スタジオ売却、タイトルポートフォリオ再編成等を通じた選択と集中により、収益性改善といった効果はいつ頃から期待できるか?
A. HD ゲームにおいては、パイプラインの精査を行っているが、成果が出るには相応の時間を要すると考えている。
一方で、スマートデバイスにおいては、HD ゲームに比べると開発期間も短いため、選択と集中による効果は、比較的早く出てくるのではないかと考えている。
スマホ向けについては早めに効果が出てくるとのこと。
早期サ終が多いイメージが浸透しているため効果に期待したい。
既存IPのAAA化
Q. 社長に就任して、今後やり遂げたいことは何か?
A. 収益性の改善を実現したい。当社の売上高営業利益率の改善余地が十分あると考えており、まずは HD ゲーム中心に取り組んでいきたい。
また、完全新規 IP への挑戦だけでなく、費用対効果も含めてAAAクラスに引き上げられる可能性のある既存 IP にメリハリのある投資を行うことにより、ポートフォリオの層を厚くしていきたい。
最後に、出版、アミューズメント、ライツ・プロパティ等事業といった継続収益基盤を今後も安定的に成長させることで、HD ゲームのボラティリティを抑制し、収益性改善を実現できる体制をグループ全体として構築していきたい。
既存IPをAAAクラスへ引き上げる計画がすでに進行している様子。
AAAのスクエニIPは『FF』『DQ』『KH』シリーズであり、その他の『Nier』『聖剣』『サガ』『SO』『ヴァルキリー』『オクトパストラベラー』『ブレイブリー』シリーズのAAA作品がいずれ登場するのかもしれない。
一言
それよりも以前「AAAに注力する」と発表してたのが「既存IPのAAA化」と知ってびっくりしたわ
ニーア、聖剣、サガ、SO、ヴァルキリーあたりのIPが明らかに低予算やから金かけてリブートすればワンチャンあると思うで!