2023年8月4日、スクウェア・エニックスは、2024年3月期 第1四半期(23年4月~23年6月)の連結決算を発表。
スクエニ2024年1Q発売タイトル
●『FF16』
●『FFピクセルリマスター』シリーズ
●『DQチャンピオンズ』
決算発表
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は85,669百万円(前年同期比14.4%増)、営業利益は3,097百万円(前年同期比78.5%減)となりました。また、為替相場が前期末と比較して円安となり為替差益が5,835百万円発生したことなどにより、経常利益は9,178百万円(前年同期比65.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6,300百万円(前年同期比65.7%減)となりました。
○デジタルエンタテインメント事業
当第1四半期連結累計期間のHD(High-Definition)ゲームにおいて、「FINAL FANTASY XVI」、「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」等を発売したことにより、前年同期比で増収となりました。
MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)は、前年同期比で減収となりました。
スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、6月に「ドラゴンクエストチャンピオンズ」のサービスを開始したものの、既存タイトルの弱含み等により、前年同期比で減収となりました。
当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は62,375百万円(前年同期比16.4%増)となり、営業利益は2,745百万円(前年同期比80.6%減)となりました。<省略>
なお、2024年3月期通期連結業績予想については2023年5月12日に公表した内容から変更はありません。
主に『FF16』の発売により増収となったものの営業利益が前年同期比約80%減の大幅減益。
2024年3月期 第1四半期決算短信
『FF14』『DQ10』のMMO部門、スマホ部門はともに減収となっている。
デジタルエンタテインメント事業の営業利益が80%減となっており、全体にも影響している。
HD部門は『FF16』発売により大きく増収したものの、MMO部門、スマホ部門ともに既存タイトルの弱含みにより減収となっている。
全体としては増収しているものの営業益は-79%の大幅減益であり、その理由は以下の通り。
大幅減益理由
「FINAL FANTASY XVI」等の発売により、前年同期比で増収
2023年8月4日開催 第1四半期決算説明会資料
一方で、開発費の償却負担が先行したこと等により、前年同期比で減益
『FF16』の開発費償却が先行したことが原因で大幅減益となった様子。
開発費の償却負担先行については、別途詳細が回答されている。
【追記】開発費の償却負担の先行について、同社に取材したところ、ざっくりといえば、6月22日の発売後、売上は9日分のみが計上された一方、資産からの振替処理で開発費を全額費用計上したとのことだった。同社としてルール通りの処理で、特にイレギュラーな処理を行ったわけではないという。
スクエニHD、第1四半期決算は営業益79%減の30億円と大幅減益 『FF XVI』貢献も開発費の償却負担が先行発生 AM事業とライツ好調【追記】
なお、2023年5月12日開催 決算説明会資料によると2024年3月期は売上高4,000~5,000億円、営業利益600~750億円の増収増益となっている。
一言
まあここからの売上は全部利益になって通期予想は増収増益据え置きならええんちゃう?
例えば任天堂とか第1四半期過去最高でも通期予想は減収減益据え置きやから四半期だけじゃ業績は判断できんわな