2023年11月17日、海外大手ゲームメディアIGN USが選ぶソウルライクゲームのTop10が公開された。
元は2021年2月に公開したリストの更新とのこと。
IGN USによるソウルライクゲームTOP10
IGN USから国産タイトルの紹介を抜粋する。
フロム・ソフトウェアの「ソウルズ」シリーズの遺産は、その素晴らしいゲームによって定義されるだけでなく、その存在そのものによって命を与えられたサブジャンル「ソウルライク」によっても定義される。前回このリストを更新したのは2021年2月のことだが、それ以来、このジャンルには様々な新しくエキサイティングな作品が追加され、状況を大きく揺るがしている。というわけで、今回もフロム・ソフトウェア以外が開発した「ソウルライク」ベスト10を紹介しよう。
さて、ソウルズゲームには多くの核となる要素があるため、ソウルライクを正確に定義するのは少し難しい。しかし、このリストの目的上、ゲームがソウルライクであるために持っていなければならない重要なものは以下の通りである。
- デスペナルティ
- ソウル、または敵を倒すことで得られる類似の経験値はキャラクターの成長に不可欠であり、死亡時に失われる可能性がある
- 主にスタミナゲージと連動した系統的な戦闘
- 世界(敵配置)をリセットするチェックポイント
また、このリストはフロム・ソフトウェアを含まないリストとする。これは最高のソウルライクゲームのリストであって、最高のソウルズゲームのリストではない。
10位 Ashen
9位 Stranger of Paradise: Final Fantasy Origin
初代『ファイナルファンタジー』の世界観とプロットをソウルズライクに融合させることが、これほどうまくいくとは誰が想像しただろうか。『FFオリジン』はジャンルとストーリーテリングが見事に融合しており、ソウルライクという容赦ない世界への入り口として最適だ。このゲームの戦闘は楽しく、重厚なジョブシステムのおかげで実験とカスタマイズが奨励され、ストーリーは時にかなり大げさではあるが、1987年のオリジナル・ファイナルファンタジーを再創造した素晴らしいものだ。戦闘はソウルズライクに期待される程度、つまり難しいが、自分の理想的なジョブ・ローテーションを見つけ出せば、すぐに満足できる楽しいものになる。難易度を調整できるのはアクセシビリティの面では歓迎すべきことだ。
8位 Lords of the Fallen (2023)
7位 Wo Long: Fallen Dynasty
ストレートな戦闘という点では、『ウォーロン』はこのリストで最高のゲームのひとつだ。そのアクションは目にもとまらぬ速さで、残酷で、難易度が高いほど満足度が高い。『仁王』シリーズがTeam Ninjaの典型的なソウルライク方式と彼ら自身のキャラクターアクションゲームの背景を混ぜ合わせたような感じなのに対して、『ウォーロン』はパリィベースの戦闘や歴史と民間伝承を混ぜ合わせた歴史ファンタジー設定など、『Sekiro』から多くのヒントを得ているように感じられる。
6位 The Surgeシリーズ
5位 Salt and Sanctuary
4位 Remnant 2
3位 Lies of P
2位 Star Wars Jedi: Survivor
1位 『仁王』シリーズ
最高のソウルライクは、『ソウルズ』シリーズを出発点としつつ、そこから飛び出して独自の方法を見つける。『仁王』シリーズほどそれがうまくできているものはない。ソウルライクの本質的な資質はすべて備えているが、Team Ninjaはそれぞれの資質を微調整することで、『仁王』シリーズを馴染みのあるゲームと感じさせながらも、まったく異なる作品に仕上げている。
The 10 Best Soulslike Games
戦闘を例に取ると、スタミナがあらゆる行動を支配するため、注意深く慎重なペースが保たれているが、それに加えて、攻撃後にタイミングよくボタンを押すことでスタミナを回復させることができる「残身」の仕組みがあるため、より速いペースでアクションを進めることができる。それに加えて、信じられないほど奥深いギアシステム、武器や魔法の種類ごとに用意された膨大なスキルツリー、長大なキャンペーンや膨大なエンドコンテンツを加えれば、『仁王』シリーズが『ソウルライク』の中でこれほど高い地位にある理由が容易に理解できるだろう。
2021年のTop10と比較して、『Star Wars Jedi Fallen Order』が『Star Wars Jedi: Survivor』に置き換わり、『Lords of the Fallen(2014)』『コードヴェイン』『Darksiders 3』、『Mortal Shell』がリストから外された。
国産タイトルとしては『FFオリジン』、『ウォーロン』、『仁王』がランクインしており全てチームニンジャ作品。
しかし、『仁王』が2021年に続いて1位なのは快挙とはいえ、シリーズとしての扱いであったりDLCも含まれたエンドコンテンツも評価されていたりと若干公平感に欠けるように感じる。
よって今回のTop10タイトルのメタスコアとSteam評価を比較する。
Top10タイトルのメタスコア比較
順位 | 発売月 | タイトル | メタスコア | Steam評価 |
---|---|---|---|---|
10 | 2019年10月 | Ashen | 78 | 68% 賛否両論 |
9 | 2022年3月 | 『FFオリジン』 STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN | 72 | 85% 非常に好評 |
8 | 2023年10月 | Lords of the Fallen(2023) | 75 | 59% 賛否両論 |
7 | 2023年3月 | 『ウォーロン』 Wo Long: Fallen Dynasty | 81 | 46% 賛否両論 |
6 | 2017年5月 | The Surge | 73 | 76% やや好評 |
同上 | 2019年9月 | The Surge 2 | 75 | 77% やや好評 |
5 | 2016年5月 | Salt and Sanctuary | 84 | 89% 非常に好評 |
4 | 2023年7月 | Remnant 2 | 80 | 83% 非常に好評 |
3 | 2023年9月 | Lies of P | 80 | 90% 非常に好評 |
2 | 2023年4月 | Star Wars Jedi: Survivor | 85 | 64% 賛否両論 |
1 | 2017年2月 | 『仁王』 (SteamはComplete Edition) | 88 | 78% やや好評 |
同上 | 2020年3月 | 『仁王2』 (SteamはComplete Edition) | 85 | 88% 非常に好評 |
Top10作品中で『FFオリジン』のメタスコアは最低であるものの、Steam評価は上から4番目とユーザー評価が非常に高い。Steam版はEpic版から1年遅れであり、アプデ完了後のリリースであることも無関係ではないだろう。
IGN US編集部のみランキングであるためかSteam賛否両論タイトルもランクインしているが、半数が2023年作品となっており、年々ソウルライクタイトルが洗練されていることが見て取れる。
『ディシディアFFNT』『FFオリジン』に続くFF×チームニンジャ作品はまた出るのだろうか?
一言
『SEKIRO』+ジョブチェンジを組み合わせた戦闘システムがガチでおもろいから『FF5』とか『FFT』好きな人はやってほしいわ